スピーキング力を高める方法

今日はスピーキング力を一気に上げる方法と、魔法のワークをご紹介します。

「え?えみこさん、いつも語学学習に魔法はないって言ってるやん」と思いましたか?

その通り!

今回は聞いているだけでスペイン語が話せるようになるという胡散臭い話ではなく、スピーキングを伸ばす「本質」を話していきます。

みなさんは「スペイン語が話せる人の頭の中ってどうなってるんだろう?」って考えたことはないですか?

話せるようになる人とならない人の違いは、考え方にあります。

語彙力や情報量ではないんです。

今日は、

「スピーキングを短期間で伸ばしたい」

「スペイン語を使って、不自由なくコミュニケーションがとれるようになりたい」

「できるだけ単語や文法は覚えたくない」

そんなアナタへ、お送りします。

単語やフレーズをたくさん覚えるのではなくて、「スピーキングの本質」を理解したほうが、圧倒的に効率良く最短でスピーキングを伸ばせるという魅力的な話です。

単語やフレーズを覚えてもスペイン語は話せない

世の中には、単語やフレーズを覚える「したつもり学習法」がたくさんあります。

「したつもり学習」というのは、単語やフレーズだけを暗記したり、問題集を解く、聞き流し教材を聞くなどして、やったつもりになる学習のことです。

残念ながら、実際にはスペイン語力は上がらないため、時間ばかりが過ぎてしまいます。

アナタは、今まで、スペイン語の単語やフレーズを覚えてきて、スペイン語が話せるようになりましたか?

答えはNoのはずです。

もし仮に、単語やフレーズ暗記が効果のある学習法だったとすれば、日本人のほとんどが英語がペラペラなはずです。

つまり、話せるようにならなかった英語学習と同じ方法で勉強しても、スペイン語は話せるようにはならないんです。

なぜ私が、「したつもり学習」と呼ぶかわかりますか?

ネイティブの先生が、¿Cómo estás?に返事をするときには、Estoy bienではなくて ¡Ahí vamos! とかの方がナチュラルだよーって教えてくれたりします。

こういう話を聞くと、「へ~なるほどね」って勉強した気になりませんか?

ナチュラルなスペイン語を話したいから、私もそうしよう!って一生懸命メモしていませんか?

はっきり言ってしまうと、これ不要な情報です。

なぜなら、そんなナチュラルさを問う段階にまだいないからです。

3歳の子が、リクルートスーツを欲しがるくらい、不要です。

ここでのポイントは、「まだ早い」ということです。

怖いことに、こういう情報を手に入れると、勉強した気になって満足はするんです。

でも、「ある本質」が欠けているので、結局、スペイン語が話せるようにならないです。

繰り返します。この方法では、話せるようにならなくて当たり前です。

でもたくさんの人が「自分にはスペイン語の才能がないんだな…」「やっぱり自分は語学に向いていない」と思ってしまうんです。

しかも、ネットでいろいろ調べているうちに「文法は不要だ!」とか、「ネイティブの友達を作ればいい」とか、いろんな情報に惑わされて、迷子になってしまうんです。


スペイン語を話すのに留学やスペイン語会話レッスンは要らない


はっきり言いますが、スピーキングを伸ばすのに「留学」も「オンラインスペイン語会話」も一切必要ありません。

これらはスピーキングを伸ばす方法でも何でもありません。

「留学して外国人の友達をつくらなきゃ」

「スクールに通ってネイティブの先生に教わらなきゃ」

「交流の場に行ってネイティブの人と話す機会をつくらなきゃ」

と、思っていませんか?

「ネイティブスピーカーと話さなくては上達しない」と思っている段階で、呪いにかけられてしまっています。

これは、英語学習でも同じです。

私はこれを「ネイティブ神話」とよんでいます。

全くの勘違いなんですよ。

「え?でもえみこさんはペルーに住んでるからスペイン語が話せるんでしょ?」と思いましたか?

正直に言います。

私は、ペルーでスペイン語をゼロから習得しました。

その環境が加速させてくれたことは間違いないです。

でも、実際にはペルーに20年以上住んでいてもスペイン語が話せない日本人の人はたくさんいます。

アメリカやオーストラリアに住んでいる日本人でも、パートナーが外国の人であったとしても、英語が話せない人はたくさんいます。

もしアナタが、「日本にいるからスペイン語が話せるようにならないんだ」と思っているのであれば、それが最大の言い訳であると認識してください。

うちの受講生さんの6割は日本在住の方ですが、ちゃんと話せるようになりますし、DELEスペイン語検定スピーキングパートで満点獲得する人が続出しています。

でもね、スペイン語を話そうと思っても、もどかしい思いを抱えている、その気持ちもわかります。

私ももちろんそうでした。

ペルーに住んでいても日本に住んでいても、同じなんです。

気持ちが伝えられないってもどかしいですよね。

やるべきことも同じだし、苦労することも同じです。

ただ、もっと効率的に伸ばす方法があります。

「日本にいても友達がいなくても、スピーキングを一瞬で伸ばす方法は何?」って思いますよね?

私は、世界一周バックパッカー中にたまたま訪れたペルーで、辞書さえ持たずに、スペイン語をゼロから勉強し始めました。水、コップ、ノート、という基本単語すら知らない状況で、それらを1つずつ覚えていくことは本当に大変でした。加えて私は暗記が嫌いです。めんどくさがりのずぼらな私が、なんとかずる賢くスペイン語を上達させられないかな?と試行錯誤していました。

少ない単語量で言いたいことが伝えられるようになる方法はないかと模索した結果見つけたのは、「知っている単語で言い換えること」です。そもそも日本語には抽象的な言葉が多すぎて、直訳するのは不可能でした。この方法で、どんどんスペイン語で会話ができるようになっていきましたし、もちろん友達もたくさん作ることができました。

 今日はその方法をお伝えします。


「フレンドリーな人」をスペイン語にしてみよう


従来の学習法では、ネイティブの先生がフレーズを教えてくれますよね。

でも、もうこんなその場しのぎ勉強はやめましょう。

このスタイルで何年間も勉強をしたのに話せるようにならない、と悩んだ方が、うちのスクールに来られるんです。

フレーズを聞いて、暗記して、忘れて、のループから抜けましょう。

知っている単語で自分の言いたいことを伝える速度を上げていきましょう。

実際にワークを始める前に、1つあなたに問題を出します。

これをまずはスペイン語にしてみてください。

「彼女はフレンドリーな人」は、スペイン語で何と言うでしょう?

今までは、「フレンドリー」はスペイン語で何ていうんだろうって、辞書で調べてましたよね。

でも、その学習法はやめてください。それをやっている限り、会話が前に進まないからです。

もったいないですよね。

代わりに、知っている単語で言い換えてあげてください。

「彼女はフレンドリーな人」をスペイン語にしてみてください。


できましたか?

もし、アナタが、amigableという単語を知っていれば、それでもOKですが、amigable以外でも考えてみてください。

アナタにとってフレンドリーな人って、どんな人でしょう?

Ella es buenaで大丈夫です。

「え?そんなんでいいの?」と思いましたか?

いいんです。

他にも、Ella es amable. Ella es alegre. Ella es simpática などもできますね。

フレンドリーとは、良い人、優しい人、明るい人、親切な人、など、みなさんそれぞれに実は定義が違います。

大事なことを、お伝えしておきますね。

シンプルに言い換えるチカラがあるかどうかが、スペイン語力の上達に大きく関わってきます。

もしかしたらみなさんは、スペイン語ができる人は語彙力と文法力が高い人、と思っていたかもしれませんが、これは勘違いです。

大事なのは、言い換え力です。

方法は分かったと思います。でも、これでは終わりませんよ。

明日からすぐに実行しなければ、情報だけを得ても全く意味がないんです。

具体的で明快なアクションプランを3つ紹介します。

この3つのどれかを意識するだけでも、一瞬でスピーキング力が伸びます。

スピーキング力を伸ばすアクションプラン1

1つ目は簡単に話すこと

2つ目は定義を考えること

3つ目は具体的に話すこと。

①簡単に話す

ここで気を付けることは、熟語や慣用句の使用をやめてみる、ということです。

さすがに四字熟語を直訳しようとする人は少ないと思います。

一期一会、四面楚歌などは直訳できないことはご存知ですよね?

でも、熟語を直訳しようとする方は多いです。

「洗顔」という言葉を例にとってみましょう。

この「洗顔」とは、どういう意味ですか?

「1日2回洗顔します」と言いたいとき、スペイン語で何といいますか?

ここで、Me lavo la cara dos veces al díaとサラっと出てきた方は、言い換え力高めです!

おめでとうございます。

ただ、おそらくほとんどの方が、「洗顔」を翻訳しようとしていたのではないでしょうか?

このときのコツは、目の前に3歳の子どもがいると想定してください。

そしてこの子がわかるように説明します。

その子どもに「洗顔ってどういう意味?」って聞かれたら、あなたなら何と答えますか?

恐らく「お顔を洗うってことだよ」と言いますよね。

お気づきでしょうか?

「洗顔」は翻訳できなくても、「顔を洗う」ならば、すでにスペイン語で言えますよね。

これが、スペイン語を話せるようになるための肝になる考え方です。

また、慣用句も要注意です。

「頭を下げる」「火を通す」などは、絶対に直訳しようとしないでください。

ここでも同じように、3歳の子どもに説明するとすればどう言う?

と自分に問いかけて、一段下げた内容を伝える、という意識を持ってみてくださいね。

スピーキング力を伸ばすアクションプラン2

2つ目は定義を考えることです。

例えば「留学したい」をスペイン語で何といいますか。

たくさんの人が、「留学」という単語を必死に思い出そうとすると思いますが、これは非常にもったいないです。

あなたが伝えたい「留学」とは何のことでしょうか?

例えば、ペルーでスペイン語を勉強をしたい、ということであれば、Quiero estudiar español en Perúと言い換えることができますよね?

少し考えてみてください。

アナタは、なぜスペイン語を学んでいるのですか?

きっと、会話を楽しみたいですよね?

ということであれば、大事なのは、「留学」という単語ではなく、アナタが何を伝えたいのか、という部分です。

単語がわからずに詰まったときには、伝えたいことの方をスペイン語にしてみてください。

そうすれば、スムーズに会話を楽しむことができるようになります。

スピーキング力を伸ばすアクションプラン3

3つ目具体的に話す

例えば「スペイン語圏に行きたいです」を、あなたならスペイン語で何と言いますか。

El mundo hispanohablanteやPaíses hispanohablantesという単語をわざわざ覚える必要はないです。

あなたが何を言おうとしているのかに注目してみてください。

「スペイン語圏」とは、何を指しているのでしょうか?

おそらく、多くの人が、「スペイン語圏」と言いつつ、どこかの国を指していると思います。

「南米に行きたい」という方も同じで、南米大陸を指しているというよりは、具体的に訪れたい国や場所があると思います。

そういう時は、無理にスペイン語圏という国を使おうとするのではなくて、

Quiero viajar a Colombia.

Quiero conocer Machupichu. 

のように具体例を挙げることがコツです。

これができるようになると、いたずらに単語暗記に時間をとられることなく、文を組み立てることに集中できるようになります。

文を組み立てることができれば、スペイン語力がどんどん上がっていきます。

このように、これからは単語を新しく覚えるのではなくて、知っている単語で言い換える速度を速めましょう。

そのためには、発想の転換が大事です。

自分が何を言いたいのかを、自分の中で明確にして、その部分を伝える練習が必要です。

そして、この発想を覚えた上で、ラテンの人たちがよく使う単語などを覚えて、よりスペイン語の精度を高めていくというステップが理想です。

このステップが最速でスペイン語を話せるようになる方法です。


こちらの動画で詳しく解説しています


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