今日は、40歳以上でスペイン語が話せるようになる人の特徴についてお話します。
話せるようになるには、会話練習をすればいいんでしょ?
と思っている人たちに、衝撃の事実を知ってもらうために書きました。
私のところによく
「スペイン語が話せるようになるには、どうすればいいですか?」
「50代だけど、話せるようになりますか?」
「もう60代で覚えられないのですが、どうすればいいですか?」
と質問がきます。
そして多くの人は
「とりあえず会話レッスンを受ければいい」
と思っています。
たしかに普通に考えたら
単語と文法を学んで、話す練習をした方がいいって思いますよね?
でも実際のところ、スペイン語が話せるようになるには
たくさんの単語を覚える必要も
難しい文法を理解する必要も
ネイティブスピーカーと会話練習をする必要もありません。
みなさんも経験ないですか?
会話レッスンを受けてみたものの、知っている表現を使うどころか
先生が何を言っているのかわからなすぎて、
半分以上、愛想笑いで終わってしまった
ということ、ありますよね?
私も過去に、たくさん単語やフレーズを覚えて
準備万端で会話練習に臨んでいたことがありました。
ただそのやり方そのものが
スペイン語力が上がらない要因の1つだったんです。
もしこの方法を私がやめなかったら
一生、スペイン語で会話を楽しむということができるようにはならなかったと思います。
ただ、今日紹介することを徹底するだけで
スペイン語での会話を、今の10倍楽しめるようになります。
それどころか
日々の学習が楽しくなって
モチベーションが保てないという悩みを感じることがなくなります。
勝手に楽しくて勉強しちゃう、というループに入ることができるはずです。
実際に私も、今日お話する方法を実践しました。
さらに、これまでに200名を越える受講生さんを見てきて、
伸びる人は意識している・していないに関わらず、
この方法をとっていると断言できます。
ぜひ、みなさんも今回紹介する方法を自分のものにして
スペイン語が話せるようになって、夢を叶えていきましょう!
40歳以上でスペイン語が話せるようになる人の特徴は、「相手に合わせる」です。
相手に合わせる、ルールを守る、型にはまる、と言い換えることもできます。
今回は①スピーキング、②リスニング、③日々の学習、の3つのパートにわけて、その特徴について解説していきます。
40歳以上でスペイン語が話せるようになる人がスピーキング力アップのために大事にしていることは、
「ルール(文法)を守る」です。
人に合わせる、ということは、スペイン語のルールに合わせる、ということです。
これは、言語学習において一番大事なマインドセットです。
みなさんにオススメのスピーキング練習法は、かまってちゃん風に話す、です。
3歳の子をイメージしてみてください。
その子が、「買ったよー」と言ってきました。
みなさんは、「何を買ったの?」と聞きますよね。
そして、その子が「牛乳」と答えたとしましょう。
このように、動詞だけで話すクセをつけてみてください。
作ったよー、食べたよー、行ってきたよー、終わったよー
という感じです。こんな人いたら、かなりめんどくさいですよね。
でも、スペイン語を話すためには大事なんですよ!
先ほどの「パンを買った」を例にとりましょう。
スペイン語では、Compré leche。
そう、牛乳という単語は後ろにきます。
この語順に慣れる必要があります。
これができるようになれば、スピーキング力は伸びていきます。
逆にいうと、動詞を前に出せない人は、いつまで経っても、単語暗記地獄から抜けられません。
それどころか、文が組み立てられないので、会話もできるようになりません。
細かい情報が前にきて、一番最後に動詞がくるのが日本語。
動詞が一番にきて、詳しい情報は、後ろに足していくのがスペイン語です。
Compré leche en el supermercado ayer. という感じ。
ということは、まずは動詞さえ言えれば、後は考えながら付け足せます。
この方法、ほとんどの人がやらないので、ぜひ徹底してみてください。
40歳以上の方の語学学習は、プライドとの闘いになることが多いです。
かまってちゃん風に話すことも、「そんな子どもっぽいの恥ずかしいわ~」と思いませんでしたか?
話せるようになる人の特徴は、
自分ができないということを恥ずかしいことと思っていないことです。
だから、誤魔化さないし、取り繕おうともしません。
言い訳したり、人のせいにしたりすることで、自分を守ろうともしません。
誰でもそうですが、
今のスペイン語レベルと、自分が言いたいと思う日本語のレベルは絶対に差があります。
自分の言いたいことを、自分のスペイン語で言えるレベルまで下げる必要があります。
話せるようになる人の特徴は、相手に合わせる人と言いましたよね?
自分の言いたいことを通すんじゃなくて、言えるところまで、下げることができるんです。
反対に、話せるようにならない人は、思いつく日本語をそのままスペイン語にしようとします。
これね、はっきりいうと、すごい自分勝手なことです。
相手にとって意味がわからない表現になっていて、相手は困っているのに、
自分が合わせるつもりがない、ということですよね?
もちろん悪気があるわけではないと思いますが、
それをやっていると伸びないから、もったいないです。
簡単な単語しか使わないとあなたの価値が下がるわけじゃない、
逆です!
めちゃくちゃ好かれるようになります。
ぜひ、スペイン語年齢を3歳だと認めて、かまってちゃん風に話してみてください。
リスニング力をアップさせたい人が、知っておくべきことがあります。
それは、①リスニング課題を解くときと、②会話で相手の話を聞くとき、の対処法は違う、ということです。
ごっちゃにしている人が多いので、注意してください。
リスニング課題を解くときは、音声を聞いて理解する必要があります。
この場合は、しっかり何を言っているのかを聞く必要があります。
何を言おうとしているのかの意図を察する必要はありません。
逆に予想すればするほど、間違う可能性が上がります。
こちらのタイプのリスニング力アップ法は、また別の記事で解説します。
今日は②会話で相手の話を聞くときのポイントについてお話します。
会話のときは、相手が何を言おうとしているのかを、察してください。
一言一句注意して聞くというよりは、全体的な意図を掴む感じです。
ここでみなさんに質問です。
会話中、相手のことを見ていますか?日本人の人、ほとんど下を向いています。
これはZOOMでも同じです。
話している人を見てください。
身振り手振りで話してくれていますから、そこから得られるヒントも多いです。
では、みなさんは、わからないとき、どうしますか?
わからない単語が出た瞬間に固まってしまっていませんか?
一人で考え込んだり、スマホで意味を調べたりしていませんか?
これ、失礼です。すぐやめてください。
目の前に相手がいるのだから、聞けばいいんです。
「もう1回言ってください。」
「ゆっくり話してもらえますか?」
「別の言い方をしてもらえますか?」
というフレーズは丸暗記でかまいません。
すぐに覚えてください。
これが、コミュニケーションです。
勘違いしている人が多いのですが
どんな会話でも、何でもわかるようになることを目指すのではなくて
対処法を学んでいると思ってみてください。
わからない単語がでてくることは、この先もずっとあります。
それは、避けられません。
だから、対処できるようにするために、スペイン語を勉強しているんです。
ここのマインドを変えてみるといいと思います。
相手は人なのだから。その人に合わせてみてください。
きっと会話が楽しくなります。
40歳以上でスペイン語が話せるようになる人の日々の習慣は、「自分で調べるクセがある」です。
これも大事なマインドセットです。
スペイン語の表現が、正しいのか、間違っているのか、は、誰が決めると思いますか?
わからない時、どうしますか?
ほとんどの人は、とりあえず先生に聞きます。
これは、残念ながら、伸びない人の特徴です。
その方法をやっている限り、いつも質問する人から抜け出せません。
教習所を思い浮かべてください。
信号が黄色のとき、進むか止まるかは、その時の状況によりますよね?
そこを、とっさに判断できないと道で運転できません。
教習所では、自分で判断できるように育てて、卒業させますよね?
スペイン語学習も同じで、
本来は、スクールというのは、自分で判断できる力をつける場所だと私は考えています。
だから、うちの受講生さんは上達が早いです。
では、どうするのが良いのでしょう?
私がオススメしているのは、自分で調べる、です。
自分で仮説を立てるということができると更に良いですね。
例えば、先日受講生さんが調べてシェアしてくれた例を挙げますと
Cambiar とIntercambiarです。みなさん、わかりますか?
比べやすくするために例文にしてみました。
– Quiero cambiar mi regalo
– Quiero intercambiar regalos
(本当は、Quiero hacer un intercambio de regalosの方が表現としてはナチュラルですが、まぁそれは置いておきましょう)
ぜひ、考えてみてください。
どういう意味の違いがあるのかを、日本語でわかりやすく説明してみたり
可能ならば、例文を作ってみたりしてくださいね。
こんな感じで、どんな時も自分で調べることが鍵です。
「これで合ってますか?」
って誰かに聞いているだけだと上達しにくいです。
また、自分の頭で考えようとする人も要注意です。
繰り返しになりますが、スペイン語文法というルールに合わせることが、一番大事です。
自分流に解釈したり、
「私はこう思うわ」という根拠のない予想は、
役に立ちません。
しっかり辞書を見たり、Google画像検索をして、ネイティブスピーカーの感覚を身につけていきましょう。
もし、自分で調べるということが、すでにクセづいている方は、
その先は、②学習ノートにまとめる③実際に使ってみる、
この3ステップを意識してくださいね
つまり、「人に合わせる」ということは、非常に意味が広いです。
スペイン語文法を守ることはもちろん、相手の文化をリスペクトすることもそうだし、自分が言いたいことを通すのではなく、相手に伝わる表現に変える、
すなわち、自分のこだわりを捨てて、自分が変わるということも、時には必要です。
動画でも詳しく説明しています、。
ぜひご覧くださいね!